会長ご挨拶
社会福祉法人黎明会は、昭和20(1945)年10月、戦後の東京の上野周辺にあふれていた戦災で住居を失った人、怪我や病院で苦しんでいる人、父親の戦死や空襲で肉親を亡くし身寄りの無い児童などに対する食事提供と寝泊まりできる場を提供して救済を行った有志の活動からスタートしました。 当時は、一般国民も食事に事欠く状況下であったにも拘わらず、いち早くこれらの生活困窮者の救済対策に乗り出した黎明会の先達の熱い思いを忘れてはならないと思います。 その後、70年以上に亘り生活保護法の更生施設、宿所提供施設、救護施設、宿泊所等を設置運営し、更に高齢社会の福祉ニーズを見据えた特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設等を開設するなど、日本社会の成長と発展の中で黎明会はそれぞれの時期に最も必要とされた福祉事業に取り組んできました。 特に近年は、健康、医療、福祉に亘る事業を連携し、様々な在宅サービスに繋げて、黎明会独自の在宅支援ネットワークを構築するとともに、行政機関、社会福祉協議会との連携を図り、地域に信頼され貢献できる法人であるとともに、時代をリードする社会福祉法人であることを目指しています。
令和5年6月社会福祉法人黎明会 会長
佐々木 典夫
理事長ご挨拶
令和5年6月から社会福祉法人黎明会の理事長として就任致しました。微力ではございますが、安定運営と発展に努めて参りたいと存じますので、皆様のご支援、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。 さて、時代は令和となり早や5年が経ちました。 近年、世界的にはロシアのウクライナ侵攻による社会情勢の不安や、これに伴う原油価格高騰、小麦価格の高騰など日本各地で経済的影響が生じている中、依然として新型コロナウイルス感染症が続いております。黎明会においても新型コロナウイルス感染症の拡大は、施設利用者の減少や、病院の患者数減など各施設運営に多大な影響が生じました。 このように、黎明会を取り巻く内外の環境は大変厳しいものがある中で、黎明会の各施設の老朽化対策など喫緊の課題が山積しております。黎明会が引続き安定した運営をしていくためには、確固たる経営基盤の安定化は必要不可欠であります。 黎明会の持つ保健、医療、福祉の総合的な機能を活かし、地域の皆様に質の高い医療・福祉サービスが提供できるよう、引続き役職員一丸となって事業運営に取り組んで参りますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
令和5年6月社会福祉法人黎明会 理事長
服部 亮市
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